本文へスキップします。

ここから本文です

オルタナティブ資産に係るデータベースを構築します

2025年10月22日

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、運用の多様化の一環として、オルタナティブ資産(インフラストラクチャー、プライベート・エクイティ、不動産)の運用に取組んでいます。GPIFではこのたび、オルタナティブ資産の各ファンドの運用パフォーマンス等の詳細な定量データを、定期的かつ効率的に取得するため、新たなデータベースの構築に着手します。

2025年度から始まった5年間の第5期中期目標期間において、GPIFによるオルタナティブ投資は、伝統資産(上場株式・債券)の市場平均収益率に対する超過収益を獲得する観点から行うものと位置付けられています。GPIFとしてはこのような背景から、伝統資産に対する超過収益が期待できる投資機会を選定することが重要です。

従来のオルタナティブ業界では、各ファンドの選定・評価は定性評価が中心であり、定量評価は限られた項目(内部収益率、投資倍率等)による同種ファンド間での比較が中心でした。GPIFは超過収益獲得の確信度をこれまで以上に高めるために、高度な定量分析に必要なデータを蓄積するデータベースを構築します。

伝統資産と異なり、オルタナティブ投資の市場においてはこのようなデータベースが一般的には存在しません。従って、GPIFは国内外のファンドの運用者から個別かつ直接的にデータの提供を受ける必要があります。今般、データ収集サービス事業者として、The Bank of New York Mellon Corporationのグループ会社であるEagle Investment System LLCを採用しました。今後は同社と協働し、オルタナティブ資産の各ファンドの運用会社のご協力も得ながら、データの取得を進めて参ります。

For All Generations