よくあるご質問
- Q海外の公的年金の運用状況はどのようになっていますか。
公的年金の制度は主要各国にありますが、日本のように大きな積立金を有し、また、それを金融・資本市場で運用しているのはカナダなどの諸国です。この他、米国の州政府が自らの職員等のための年金制度を有し、一部の州の年金制度の運用金額が非常に大きいものとなっている事例もあります。
このような海外の公的年金(以下「各国公的年金」という。)は、年金積立金管理運用独立行政法人(以下「当法人」という。)同様、運用目標に照らし、分散投資を行うという基本的な考え方のもと、ポリシーアセットミックス(政策的に決定される基本的な資産配分比率)を策定し、それに基づいた運用を行っています。
各国公的年金の運用実績にはそれぞれ差がありますが、それはいくつかの要因によるものです。
- 各国の金利・為替水準や株式市況に違いがあります。また、各国の物価や金利は、それぞれの経済状況等を反映して様々に変動しています。
- また、株式等のリスク性資産の保有比率も影響しています。各国の公的年金はそれぞれ国により運用目標が異なっており、その目標の違いにより株式等の保有比率が違っています。
各国公的年金と当法人との比較
基本(レファレンス)ポートフォリオ(2023年3月末)
※CPPIBについてはBase CPP
資産規模(2023年3月末)
(単位:兆円)
CalPERS(アメリカ)(カリフォルニア州職員退職年金基金) | 60 |
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CPPIB(カナダ)(カナダ年金制度投資委員会) | 56 |
GPF-G(ノルウェー)(ノルウェー政府年金基金-グローバル) | 206 |
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) | 200 |
※GPF-G(ノルウェー)は2023年6月末
※1USD=133.09円、1CAD=98.34円、1NOK=13.49円で計算しています。(USD、CADは2023年3月末、NOKは2023年6月末)
運用実績の推移(2004~2022年度)
2004 年度 |
2005 年度 |
2006 年度 |
2007 年度 |
2008 年度 |
2009 年度 |
2010 年度 |
2011 年度 |
2012 年度 |
2013 年度 |
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CalPERS | 9.6% | 16.3% | 13.2% | 2.9% | -29.1% | 25.2% | 12.9% | 3.7% | 10.9% | 13.7% |
CPPIB | 8.5% | 15.5% | 12.9% | -0.3% | -18.6% | 14.9% | 11.5% | 6.2% | 9.7% | 16.0% |
GPF-G | 1.0% | 11.5% | 5.6% | -11.4% | -9.5% | 25.5% | 4.9% | 2.8% | 11.0% | 16.6% |
GPIF | 3.4% | 9.9% | 3.7% | -4.6% | -7.6% | 7.9% | -0.3% | 2.3% | 10.2% | 8.6% |
2014 年度 |
2015 年度 |
2016 年度 |
2017 年度 |
2018 年度 |
2019 年度 |
2020 年度 |
2021 年度 |
2022 年度 |
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CalPERS | 6.1% | -0.2% | 10.1% | 11.1% | 3.4% | -0.4% | 25.5% | 7.7% | -4.9% |
CPPIB | 18.2% | 3.4% | 11.8% | 11.5% | 8.9% | 3.1% | 20.4% | 6.8% | 1.3% |
GPF-G | 34.5% | 0.8% | 12.7% | 3.9% | 9.4% | 12.5% | 13.8% | 4.8% | 11.7% |
GPIF | 12.3% | -3.8% | 5.9% | 6.9% | 1.5% | -5.2% | 25.1% | 5.4% | 1.5% |
※CalPERS、CPPIB、GPF-Gの数値は、各基金のホームページの数値です。
※GPIFの運用実績は、2004年度から2019年度は市場運用分の修正総合収益率(時価ベース)および財投債の収益率(簿価ベース)を投下元本平均残高等で加重平均して、運用資産全体の収益率を算出したものです。2020年度以降の資産全体の収益率は、時間加重収益率です。