「ESG 指数に基づく株式パッシブ運用の効果検証」報告書を公表しました
2026年3月23日
GPIFは、「スチュワードシップ活動・ESG投資の効果測定プロジェクト」の一環として、「ESG指数に基づく株式パッシブ運用の効果検証」を実施しました。本プロジェクトの完了に伴い、以下のとおり報告書を公表します。
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、投資先企業および市場全体の持続的な成長が、年金積立金の長期的な運用収益の拡大に不可欠であると考えています。そのため、ESG(環境・社会・ガバナンス)を考慮した投資を推進しています。
本分析の目的は、ESG指数に基づく株式パッシブ運用が、企業の行動やESGへの取り組みにどのような影響を与えているかを実証的に検証することにあります。
分析では、2017年のESG指数導入以降、GPIFが採用している3つの指数を対象に、指数への組み入れ前後における企業のESG評価などの主要指標(KPI)の推移を分析しました。その結果、指数へ組み入れられるタイミングに向かって、企業がESG関連活動を活発化させる傾向は特定のESG評価指標について見られたものの、一部の指標においては変化があまり見られないという結果が示されました。また、各指数への組み入れ後の効果についても同様で、一部では獲得した高いESG評価を維持、または改善が持続する結果が示唆されましたが、その一方で、逆のケースも確認されました。
これらの結果は、ESG指数に基づく株式パッシブ運用が、企業のESG関連活動に一定の正の影響を与えるという仮説に対して、整合・非整合の双方が示されており、今後のESG投資を検討する上で、引き続き継続的な観察と検証が必要であると考えられます。
謝辞
本報告書で扱うESG指数に関するプロジェクトは、東京大学エコノミックコンサルティング社との協働により実施したものである。本プロジェクトにおける分析・調査の実施に際し、実務面で多大なご協力をいただいた松山博幸氏、ならびに同社取締役兼チーフエコノミストである早稲田大学宮川教授には、厚く御礼申し上げる。また、データ利用を許諾いただいた情報ベンダー各社にも深く感謝の意を表する。
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