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公的年金積立金運用の基本的な考え方について
(2)年金積立金の意義
(年金積立金の意義)
- わが国の公的年金制度は、社会全体で連帯し、現役世代の保険料負担で高齢者世代を支えるという世代間扶養の考え方を基本として運営されており、給付に必要な資金を予め全て積み立てるという積立方式ではなく、現役世代の保険料を給付に充てる賦課方式を基本としています。
一般に、賦課方式の年金制度においては、支払準備金的なものは別として、多額の積立金を保有する必要はありませんが、厚生年金制度がもともと積立方式によりスタートしたという経緯もあり、給付に充てられなかったものが積立金として積み立てられていた中で、将来的に高齢者世代の割合が高まることから、「保険料のうち年金給付に充てられなかったものを年金積立金として運用し、年金財政の安定化に活用する」ということが、公的年金制度における年金積立金の基本的な意義とされています。
- 16年改正の前後を通じ、このような年金積立金の基本的な意義に変更はありませんが、16年改正により、わが国の公的年金制度は、これまで以上に、世代間扶養の考え方が徹底されるとともに、財政均衡期間中における年金積立金の意義も、より具体的に明確になったものと考えられます。
すなわち、「積立金運用による運用収益と積立金の取り崩しにより、保険料水準を固定することと給付をできるだけ高い水準に保つという考え方の両立を図りながら、年金財政の安定化に寄与する」ということが16年改正以降の年金積立金の具体的な意義と考えられます。